このゲームにはオプション系飛び道具とでも言うべき性質の技があります。
ザッパの犬、エディの分身、デズの話し相手、ブリジットのロジャーの4つです。
これらは見たとおり、基本的には普通の飛び道具のはずですが、
『相手の打撃判定の攻撃(本体攻撃、物理攻撃とも言う)を喰らうと消滅する』
という性質を持ってます。
また、オプション系飛び道具とそれを出したキャラが重なっている時に
相手から攻撃を受けると、オプション系飛び道具のほうに攻撃が優先して当たり、
本体はまったく無傷で済みます。
身代わりとでも言うべき、実戦的なテクニックでしょう。
このオプション系飛び道具は持続切れ以外での消滅条件が技ごとに違います。
犬・・・ザッパ本体が攻撃を喰らう
分身・・・同上
話し相手・・・デズ本体が相手の投げ技、俺の名などの相手をロックする技を喰らう
(打撃判定の攻撃なら本体が喰らっても話し相手は消えない)
ロジャー・・・YOYO技ごとに消滅条件が異なる。
ジャッグドロジャーは相手の一撃必殺技などごく一部の技を
ブリジット本体が喰らわない限り消滅しない。
と、このようになっています。
(SLASHだと確かデズの話し相手は本体が打撃判定の攻撃喰らっても消滅しましたが)
この中で、ジャッグドロジャーはほぼ何があっても、
持続が切れる以外の方法では消滅しないという相手からしたらかなりうざい性質になっています。
ところが、青リロではこれを利用してちょっとしたバグを楽しむことができました。
一撃必殺技などを喰らわない限り消滅しないというのを利用して、
『ロック技のロック中の打撃判定の攻撃を喰らい、本体を守る』
ということがジャッグドロジャーにはできます。
ロック技とは通常投げや空中投げ、コマ投げなどのほか、
ヒット時に特殊な演出に移行する技です。
ソルの空中投げ、ジャムの投げ、デズの投げはダメージを与える部分が打撃判定になっており、
ジャッグドロジャーで打ち消すことができます。
するとブリジットはダメージを当然受けず、
なぜか共通して投げたキャラの背後に向かって吹っ飛んでいきます。
また、これらのキャラの場合通常投げ、空中投げの基底50%がつくのは
打撃判定が相手に当たりダメージが当たった瞬間であるためか、
この方法でブリジットがダメージを喰らわないと基底100%の状態になります。
もしもこのスカり投げから追撃ができれば大ダメージのチャンスです。
他、投げ技に関しては、ゼイネストによって相手の投げの攻撃判定を消す
網投げ破壊バグと同じような結果になるようです。
しかし動画でやっている刺激的絶命拳、天放石の攻撃判定打ち消しは、
網投げ破壊バグには真似できないものです。
攻撃判定を打ち消された技によって、
ブリジットが損するか得するか変わっているのがちょっと面白いですね。
ところがACでは、この身代わりバグができなくなってしまっています。
ロック演出中の打撃判定の攻撃がロジャーに重なっても、
ロジャーに当たらなくなってしまったのです。
もしかしたらSLASHの時点ですでに修正されていたかもしれません。
非常に残念なことです。