・・・例えば、チップの空中αブレード。

チップが地上に立っているときには、
この必殺技は2369Pというコマンド入力をすることで、
ジャンプの昇り中に出すことができます。

また、空中αブレードはそれを出した位置が低ければ低いほど
チップが早く着地できるため、その後の追撃が簡単になります。


つまりできることならジャンプの発生直後、
最低空で出したい必殺技なのです。

そうなると、自分はどのくらいの成功率で
最低空で技を出せているのかちょっと気になりませんか?

実は空中αブレードを出した瞬間のチップの足元に注目すると、
その空中αが最低空で出せたのかどうか判別することができます。



このゲームでは、ジャンプをすると地面に土ぼこり
(一部ステージでは土ぼこりの代わりに血や水)が舞い上がります。

そのため地上で2369P入力で空中αブレードを出すと、
ジャンプ直後に空中αを放つという動きになるため、
普通なら土ぼこりも同時に発生します。

しかし、ジャンプの発生直後に最低空で空中必殺技を出せた場合のみ、
その土ぼこりは出現しません。

これを使えば今の空中αが最低空だったかそうでないか、
調べることが可能になります。





例として空中αブレードをあげましたが、
この性質はおそらく全ての空中必殺技も同様だと思います。

例えばソルの空中バンディットリヴォルヴァーなども、
このやり方で最低空で出せたかどうか確認できます。



ただプレイしているだけではまず気づけないこのネタですが、
昔からのテスタ使いには常識なのかもしれません。

何故かというと青リロやSLASHのテスタには
「最低空グレイブディガー」というテクニックがあり、
その練習方法として今回の記事のことがwikiなどに書かれていたからです。

具体的に書くと、



・グレイブディガー発生時、テスタの足元から小さな土ぼこりが発生
 →地上グレイブディガーが発生してしまっている
  (小さな土ぼこりは地上ディガーのエフェクトの一部だから)

・グレイブディガー発生時、大きな土ぼこりが発生
 →空中ディガーは出せているが、最低空ではない
  (大きな土ぼこり=ジャンプによる土ぼこりだから)

・グレイブディガー発生時、土ぼこりがまったく発生しない
 →最低空ディガー成功
  (最低空で必殺技を出すとジャンプによる土ぼこりが出ないから)



・・・こんな内容だったと記憶しています。

確か地上ディガーよりも空中ディガーのほうが発生が微妙に早く、
最低空で空中ディガーを出すと繋がるコンボが増えると聞きました。

ACムックのフレームデータを見てみると、
ACでも地上版発生17F、空中版発生12Fで、
テスタメントのジャンプ移行フレームが4Fなので、
空中版を最低空で出せれば実質発生16Fのディガーとなり、
地上版よりも早く相手に当てることができますね。

ACでもこのテクは使うんでしょうか?
実戦事情は全然解かりません。





余談ですが、格闘ゲームプレイヤーってホント、
何から何まで実戦に活用しようとしますよね。

今回のネタに関しても、
これを初めに発見した人の観察眼は驚くべきものだと思います。
土ぼこりに注目するなんて発想は俺にはありませんでした。



それと他のゲームの話ですが、
ヒット確認にスコアの増加を使うなんてテクを聞いた時は
素で感心してしまったことがあります。

頭が柔らかいというか、異端の発想というか、なんというか。
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