アーケードゲームから家庭用に移植する際、
思わぬ不可思議なバグが産まれてしまうことがあります。
そのひとつが『Pボタン振り向きバグ』です。
まずはこのバグについて簡潔に説明しておきましょう。
『空中通常技をめくりヒットさせた際、その技のヒットストップ中〜硬直終了までに
Pボタンを押すと、相手のほうに振り向き直す』
これがPボタン振り向きバグです。
そしてこのバグは、
『JPへのガトリングが無い空中通常技と、JDを除く全ての空中通常技で可能』です。
ただし、『イノ、アバ、ジャスティス3人のJDは振り向きが可能』で、
逆に『ジャム、ミリアのJHSは振り向き不可能』です。
さらっと書いていますが、これを調べるのに結構な時間がかかりました・・・。
百聞は一見に如かず…ということで、動画をご覧ください。
『ザッパJHSの振り向き解説動画』
『ソルのJS>振り向き>JHSによるめくりからの追撃』
これ以外にも、『エディのダッシュJSめくりヒット>Pボタン振り向き>JHS>着地追撃』
など、実戦でも有効そうな動きが出来ます。
こんなサイトに足を運んでくださる皆様なら、
これがかなり面白いバグであるとご理解頂けることでしょう。
ところが冒頭に書いた通り、このバグは家庭用でしか出来ません。
非常に残念に思います。
それではこのバグは、どの時代から追加されてしまったのでしょうか?
青リロから?SLASHから?ACから?
それともまさかGGX時代から、このバグは家庭用でのみ可能だったのでしょうか?
とある方々のご助言により、なんとこのバグは
『GGXXAC+から追加された』ことが判明しました。
無印AC、通称バグセントコアでも、北米版ACでも、このバグは出来ないらしいです。
よって、このバグは「AC+から」でまず間違いなく確定です。
これはちょっと皮肉めいていると言うか、切ないものがありますね。
某肉使いの方の言葉を借りれば、
「このPボタン振り向きバグは、
バグセントコア(無印AC)のバグを修正した結果生まれてしまったバグ」
ということになります。
AC+はとんでもないものをプラスしていきましたね、本当に・・・。
このバグの最大の謎は、
『何故このようなバグが生まれてしまったのか?』
これに尽きます。
ご存知の通り、AC+は無印ACを修正したものです。
しかし、2D格闘ゲームとしての修正点は、
『ソルのダブルクリーンヒット』
『ジョニーのノーゲージジャック』
『YOYO設置』
『開幕イベントの特殊演出(ボイス関係)』
表向きにはこのあたりのみのはずです。
とてもPボタン振り向きバグと繋がりがあるようには思えません。
ひとつの説として、『AC+は最初からプログラムを書き直した』というのを
何人かの人が挙げてくださりました。
だからこそ、この振り向きバグや『ロボのガトリングの未実装』が
新たに生まれてしまったのではないか、と・・・。
こればかりは推測の域を出ることはないと思いますが・・・。
何にせよ・・・アーケードで出来ないことが本当に残念です。