ファウストの必殺技『愛』には
「自分自身にもダメージを与えることができる(自爆が出来る)」
「自分が一撃必殺技の初段を喰らっても消えない」
という、とても変わった性質があります。

これを利用すると、例えば・・・

@ファウストが中距離あたりで愛を出す
A愛が爆発する前に、ファウストが相手のアクセルの一撃必殺技の初段を喰らう
B一撃の初段HIT後、ファウストが愛の爆発ダメージを受け、SLASHする
CSLASHは表示されるものの、一撃演出は最後まで続く

…このような、『擬似死体殴り一撃必殺技』が可能になります。

この頭悪そうな解説ではさすがに解かりにくいと思うので、動画を用意しました。



この動画は先述の@〜Cの流れを実践したものです。
解かりにくいですが、愛の自爆によってファウストがSLASHする直前に、
アクセルの一撃必殺技の初段がヒットしています。
だからこそ、ファウストの体力が0になったにも関わらず一撃の演出が続いているのです。


このネタに関してはGUILTY JAKEにてある程度詳しく解説されていますので、
よかったら読んでみてくださいね。
擬似死体殴り一撃必殺技 解説



今回ご紹介するネタは、この『擬似死体殴り一撃必殺技』を少し派生させたものです。



先ほどの動画の相手キャラをアクセルからポチョムキンに変えると、
色々と面白いことが出来ます。



これも、
『マグナムオペラの初段がファウストにヒット』→『その直後にファウストが愛で自爆』
という流れなのですが、ご覧の通りこの時ファウストが愛のダメージで
SLASHするかどうかで、その後の展開が変わります。


●SLASHした場合
まず、愛によってダウンしたファウストがどこかへ消えます。
そしてマグナムオペラの2段目の直前でポチョムキンが勝利モーションになります。

…マグナムオペラフェイント!


●SLASHしなかった場合

本当に面白いのはこちらです。
マグナムオペラは不発に終わりますが、
ファウストは結局どこかへ消えたままです。

実はこの時ファウストは、ものすごーく高いところにいます。

解かりやすい図↓




解かりにくいですねごめんなさい。

ともかく画面に収まりきれないほど高い位置にファウストは隠れています。


しかもこの状態でファウストを動かすことが出来ます。

すると、この高度のままでファウストは横に歩いたり地上必殺技を出したりすることが出来ます。
ファウストがいる高度が、ファウストにとっての地面になっているようです。

(なお、ファウストの体力リゲインをON、体力を1などに設定してこのバグを行うと、天空のファウストは動けなくなってしまいます。注意。)

しかし動画のようにバックステップや、あるいはジャンプなどの、
『下方向に落下する行動』を取るとちゃんと落ちてきます。

地上には背中を向けたまま固まったポチョムキンが居ますが、
この時は打撃無敵になっています。

投げは普通に出来るので通常投げをしてみると、
何故かダメージは入らず、ポチョムキンが行動可能になります。

これ以降、正常な状態に戻ります。



また、ファウストが高空で行動可能になっているときに、
ポチョムキンとX軸(横軸)をあわせると、何故か地上投げが出来ます。

layer4.jpg

お互いがこのような位置関係であれば、
ファウストの通常投げが決まるということです。

通常投げの判定にはX軸しか使っていない(横方向に近ければ通常投げが出来る)
のかも知れませんね。

実際に通常投げを決めると、またまた何故か、
ファウストをポチョムキンの位置が入れ替わります。

つまり、ファウストは地上へ、ポチョムキンは画面外の高空へワープし、
かつポチョムキンは動ける状態になります。

動画の後半でファウストがJHSを連打しつつ跳ね回っているのはこの状況です。

先ほどと同じようにX軸さえ合っていれば投げが出来るので、
高空に居るポチョムキンが地上にいるファウストにポチョムキンバスター、
そしてSLASH…というオチでした。



このネタ自体は青リロの頃からすでにダウンバーストバグとして存在していました。

(ダウンバーストバグに関しては、こちらのサイトさまの解説がすっごく解かりやすいです)

ですがこれも結局、ACで再現が出来るんですね。


このゲームのバグの奥深さは本当に底知れないと思いました。
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