先日公開された、517さんの新作ムービーです。
1キャラに極限のやりこみを追求する、この方らしい神ムビに仕上がっています。
さて、このコンボムービーの中にはいくつかバグっぽいネタが使われており、
その使い道について、極めて微力ながら
何度か517さんのお手伝いをさせていただいておりました。
今回ついにムービーの完成版が公開されたということでご許可を頂き、
517さんが暖めておいたネタのひとつであった自力空中浮遊バグをご紹介します。
(没ネタになってしまったため、実際のムービーでは使われなかったらしいです)
空中浮遊バグとは、キャラクターが空中で立ち状態になるバグのことです。
現在ではこちらのページに、色々な空中浮遊バグをまとめてあります。
http://guiltyjake.web.fc2.com/huyuubagu.htm
全部で12個のやり方をここで紹介しているのですが、それら全てに共通することとして、
相手のキャラの力を借りなければ空中浮遊は出来ない
というものがありました。
しかし、EXエディは自力で、しかも超簡単に空中立ち状態になることが可能です。
そのやり方は本当に単純。
分身が居る状態で、足払いキャンセルP転移をやるだけです。
ね、簡単でしょ?
実戦でも容易くできるので、家庭用の身内対戦でやって相手をびっくりさせることもできます。
さてさてしかし、ここでちょっとした問題があります。
この動画ではエディが空中立ち状態で分身を出すことでどんどん上にあがっていってますが、
これは無印ACでは可能ですがAC+では不可能です。
何故かというと、空中立ち状態で分身を出した時の動作に違いがあるからです。
無印ACでは動画のように空中で分身を出すとエディの足元に出てきますが、
AC+ではエディの高度に関係なく地上に現れてしまいます。
つまりAC+ではこの空中浮遊バグが最初の1回までしか出来ず、
どんどん高度をあげて画面外まで出て行ったりすることができません。
しかしそれにしても恐ろしい。
いや何が恐ろしいって、無印ACとAC+の間でこんな凄まじく微妙な違いがあることですよ。
製作者がAC+の調整中に、
「空中立ち状態で分身を出すとエディの足元に現れるバグを見つけたから、
ちゃんと地上に現れるようにしておこう」
という意味不明な奇行に走ったか、
あるいは分身生成の処理なんらかの手を加えられ、
それの副産物として偶然このような挙動の違いが生まれてしまったかのどちらか…
だと思うのですが。
どちらにせよ、面白いことですね。
で、ここから追記。
コメント欄にて喫煙勢さんから、
『AC+になって初めて空中分身生成(バグとかじゃなくて普通に使える技)ができたので、
それを作る際に分身生成の挙動に手を加えられたのが原因ではないか』
というご意見をいただきました。
なるほど、説得力がありますね。
『無印ACまでの処理だと空中分身生成の際に、分身も空中に出てきてしまったから、
それでわざわざ分身は必ず地上に出てくるように直したのでは』
という開発事情に対する読みもお見事で、実にありそうです。
もしもこれがアタリだとしたら、いっそのこと開き直って、
空中分身生成によって空中に分身が出てくるのを仕様にしてしまっても面白そうだったのに・・・
・・・などと考えてしまうあたり俺はもうだめだ
関連ネタ:
空中立ち状態限定のキャラがロック技をガードしようとすると・・・?