ソルの覚醒必殺技、『ドラゴンインストール』。
この技を使ったソルは一時的に超絶強化されますが、
その代わり時間が経つと気絶と同じモーションになって一定時間硬直してしまいます。
このドライン終了時の気絶モーション(以下、DIピヨり)中は
被カウンターヒット判定なのでソルにとって非常に危険な一瞬ですが、
非常に運がいいとDIピヨり中に相手の攻撃をガードすることができます。
この動画をご覧ください。
ソルがDIピヨりになりながらも、何故か相手の攻撃をガードしているのが解かるかと思います。
この現象を、さしあたりドラゴンインストールガードと呼びましょう。
ドラインガードの発生条件は、
DIピヨりモーションの1F目(DIピヨりが始まった瞬間)に相手の攻撃を受けること
です。
もちろん、DIピヨりが発生した時点でソル側がガード入力をしている必要もあります。
この際ソルにガード硬直は一切発生せず、
お互いにヒットストップが発生するだけとなります。
ヒットバック、ノックバックも発生せず、お互いの距離が離れないようです。
また、ケズりダメージのある技をガードした場合はちゃんとケズりダメージを受けます。
ただしDIピヨリ発生前からFDを張っておくことで、
FDを使うドラインガードも可能であり、この場合ケズりダメージを防げます。
おそらくスラバも同様だと思います。
なお、このドラインガードが発生した時にソルはDAAや青サイクを出せません。
ドラインガードでは「相手の攻撃をガードしている」ことにならないのか、
単にDIピヨりモーション中だからそれ以外の行動ができないのか。
はてさて。
実戦ではまず起こらないであろうこのドラインガードですが、
残念ながら実はこれには更に発生条件があります。
それは
「DIピヨリが保留されていない状態である」
というものです。
たとえばソルが何か技を出していたり、相手の攻撃を喰らっている時、
ガードしている時は、ドラインの効果時間が終わっても
ドライン状態であり続けますよね。
DIピヨりが発生するのは、次にソルが地上でニュートラルやしゃがみ状態になった時です。
つまり、ドラインの効果時間が切れてから地上でニュートラルになるまで、
「DIピヨリが保留されている」状態になっているということです。
一度「DIピヨリ保留状態」になってしまうと、
その後仮にDIピヨリモーションの1F目に相手の攻撃が重なっても、
ドラインガードはできなくなってしまいます。
例えば、ソルは立ちPのガード硬直が9Fで2Sの発生が10Fです。。
なのでガードしている相手に立ちP>2Sとやると、
相手のガード硬直が切れた次のフレームで2Sが当たります。
この連携をドライン状態のソルにやってみます。
『ソル立ちP>2S』の立ちPをドラインソルがガードした瞬間に
ドラインの効果時間が切れてしまったとします。
しかしガード硬直中はDIピヨリが発生しないので、一時的に保留されます。
するとその後立ちPのガード硬直が切れたと同時にDIピヨリモーションが発生し、
そしてそれとまったく同時に相手ソルの2Sが重なることになります。
つまりDIピヨリモーションの1F目に相手の攻撃が重なるのですが、
この場合はDIピヨリの保留が発生していたためガードはできず、
普通に喰らってしまいます。
ただし本当に2Sが当たる瞬間にドラインの効果時間が切れた場合なら、
2Sドラインガードできます。
おそらくはこの「DIピヨリ保留状態になるとドラインガードが発生しない」
という性質のせいで、このネタを知っている人は少ないのではないでしょうか。
逆にDIピヨり保留状態とか関係なしに、
ドライン終了モーションの1F目に攻撃が重なるとガードが出来てしまうのであったとしたら、
結構有名なネタになっていたんじゃないかと思います。
例えば上記の「ソル立ちP>2S」ような1Fの隙間が生まれる非連続ガード連携で
ドラインガードを見かける機会も増えたはずです。
何より過去作品の青リロではダウンしてもドラインが解除されなかった、
というのが大きいです。
青リロではこれにより、ドラインソルが相手の攻撃を受けて長いコンボを喰らった末に
ダウンさせられてしまうと、起き上がりと同時にDIピヨりが発生します。
この時相手がソルの起き上がりにきっちり起き攻め攻撃を重ねていると、
DIピヨリモーションの1F目に起き攻め攻撃が重なることになります。
もしもDIピヨリ保留状態関係なしにドラインガードが発生するとしたら
この起き攻めを確実にドラインガードすることができたため、
知名度は格段に増したでしょう。
実際にそうだとしたら面白かったんですけどね。
ちなみにこのドラインガード、トレモのガードON設定のダミーのソル相手にやると
挙動が少し変わってきます。
DIピヨりモーション1F目に攻撃を重ねられるとガードが出来るというのは同じなのですが、
ダミーソルは「ドライン保留状態になってもドラインガードができます」。
例えば上記の「ソル立ちP>2S」の2Pをガードした瞬間にドラインの効果時間が切れて
DIピヨり保留状態になったとしても、2Sをドラインガードすることができます。
しかもこの場合、DIピヨりが中断されてダミーソルは普通にガードポーズになります。
ただしテンションゲージは0になるしテンションバランスもちゃんと激減します。
また、こちらは青リロのトレモで確認したのみですが、
『ガードON設定のダミーソルがドライン保留状態にならずにDIピヨリが発生すると、
DIピヨリモーションの2F目でもガードできる』ようです。
しかも、その場合はダミーソルのDIピヨりは中断され、普通にガードポーズになります』。
手動ではどうやってもDIピヨリの2F目でガードすることはできなかったので、
おそらくガードONのダミー限定のテクニックなのだと思います。
実戦ではまず起こりえないこのドラインガード。
しかしかつて・・・
これによってチップのぶっぱ斬星狼牙1段目をガードした一人のソル使いがいました。
もちろん意図的ではなかったにせよ、この現象の仕組みが解かった今考えると、
とんでもない幸運の持ち主であったと言えますね。
その後、斬星狼牙2段目が普通にDIピヨりモーションに刺さって死んだことについては、
また別の話です。
追記。
暗転後発生0Fの技の暗転の時間停止中にドラインの持続時間が切れた場合も、
ピヨりモーションをキャンセルしてガードすることができます。