アーマー技の奇妙な性質。

それは
必殺技の硬直が終了するまで、アーマーで耐えた攻撃の基底が継続される
というものです。

例えばポチョムキンがハンマフォールのアーマーでソルの2Kを耐えた場合、
ハンマフォールの硬直が終了するまでの間、
ポチョに与える全てのダメージが70%になります。
もちろんソルの2Kの基底が70%であるためです。

上記の例の状態でソルの2Kをキャンセルして近Sを当てると、
2発目の攻撃であるためハンマフォールのアーマーを突き破って
ポチョムキンをのけぞらせることが出来ます。

近Sは本来なら26ダメージですが、2Kの基底が残っているせいで18ダメージになります。

少なくとも表示上は近Sが1HIT目なのに、
基底の影響を受けるというのはとても珍しい状態です。

また、上記の通りアーマー技の硬直が切れるまで基底は継続しているので
2K(アーマーで耐える)>2KをRC>ハンマフォールをガード>ハンマフォールの硬直に近S
などでも、近Sのダメージは2Kの基底が適用されている状態になります。



ただし!
アーマーで耐えた攻撃の基底はその次の攻撃1発にしか適用されない
という性質もあります。

上記の例の場合、近Sの後に立ちHSなどを繋げても2Kの基底70%は適用されません。
近Sに基底は無いため立ちHSは100%分のダメージになります。

逆に2Kの後に近Sではなく2Pなどでアーマーを崩した場合は、
それ以降の攻撃には2Pの基底が適用され80%のダメージとなります。

ハイパーアーマーであるジャッジガントレットなどについてもこの性質は同様です。

ハイパーアーマーに対し『ソル2K>近S>遠S』とガトリングを繋げると、
2Kは初段であるため100%のダメージ、
近Sは2Kの基底が適用され70%のダメージ、
遠Sには2Kの基底は適用されていないので100%のダメージ
となります。

『ソル2P>2K>近S』の場合、
2Pは初段であるため100%のダメージ
2Kは2Pの基底が適用され80%のダメージ
近Sは2Kの基底が適用され70%のダメージ
です。

アーマー効果(受けるダメージを半分にし、のけぞらない)により
実際に与えるダメージはこの半分ですが、基底の計算としては上記の通りです。



しかし例外があります。

何らかの技をアーマーで耐えさせた後、
それより基底が高い投げ技で掴むか、
それより基底が高いロック系の飛び道具で相手をロックすると、
そこからのコンボにも最初にアーマーで耐えさせた技の基底が適用される


長すぎて訳が解かりませんね。
具体例を挙げましょう。

全キャラで実現出来るのは、金バーストを使ったコンボです。

ソルならばハンマフォールに対して金バースト(基底25%)を撃ち、耐えさせた後、
着地後にぶっきらぼうに投げる(基底55%)を決めると、
ぶっきら自体のダメージもそこからの追撃のダメージも25%になります。
(ガードバランス補正を考慮しなければ)

上の青太字と照らし合わせてみると、

何らかの技をアーマーで耐えさせた後
 →金バーストをアーマーで耐えさせた後

それより基底が高い投げ技で掴む
 →ぶっきらは投げ技であり、基底も金バより高い(金バ25%に対しぶっきら55%)

そこからのコンボにも最初にアーマーで耐えられた技の基底が適用される
 →ぶっきらからのコンボに金バの基底25%が適用された状態になる



・・・ということになります。
ちなみに通常投げももちろん投げ技扱いです。


もうひとつ、ロック系の飛び道具について。
ロック系の飛び道具は『ゼイネスト』『γブレード』『シャドウホール』などです。
(何故か羅鐘旋は例外)

ゼイネストやγブレードには基底がありませんので、
簡単に「アーマーで耐えさせた技よりも基底が高いロック系の飛び道具を当てる」
という条件を満たすことが出来ます。

チップの場合ならハンマフォールに2K(基底70%)を耐えさせた後、
ハンマフォールの硬直にγブレードを当ててロックすると、
γブレード自体のダメージ及びそこからの追撃ダメージも70%になります。



何故投げ技やロック系の飛び道具なら基底を持ち越せるのかは…です。



なお、
『アーマー状態に対し金バースト>アーマー技の硬直に立ちHSなどで攻撃してのけぞらせる』
このようにやった場合、立ちHSのダメージには基底25%が適用されますが、
それ以降の攻撃には金バの基底はつきません。

繰り返しますが、普通は
アーマー状態の相手に当てた攻撃の基底はその次の攻撃1発にしか適用されない
なのです。

投げ技やロック系飛び道具のみ例外で、金バなどの基底が無くならないのです。

…謎ですね。 inserted by FC2 system